寛一郎主演、北海道白糠町で大規模ロケ映画『シサㇺ』。共演者の和田正人「地元の方々と3日間連続で」と回想

俳優の寛一郎が14日、TOHOシネマズ すすきので実施された主演映画『シサㇺ』の公開記念舞台挨拶に共演の和田正人、平野貴大、佐々木ゆか、そして中尾浩之監督と、上映後に参加した。北海道白糠町で大規模ロケ映画『シサㇺ』は、アイヌと和人との歴史を描いた壮大な歴史スペクタクル作品である。キャプテン・ポップコーンこと矢武企画はこの舞台挨拶をレポート!!

© 映画「シサム」製作委員会 © 2024 YBK3

この日、イオンシネマ釧路から舞台挨拶が始まっていて、寛一郎は「(札幌への)移動中、寝ていて…気づいたらついていて、びっくりしています」と挨拶。そこに和田が「寛一郎くんのコメントに一言付け足すと、飛行機が遅延していて、(寛一郎は)20分前まで本当に寝てました! みなさんは、これから鑑賞されるんですよね?」と観客へ呼びかけると、登壇者からツッコまれ『(鑑賞)後??!』」と会場を沸かせるところから始まった。

寛一郎は役を回顧し「幸次郎と同じように文化と歴史を学んでいった」コメント。
役柄上、片眼が塞がった状態だったという和田は「遠近感が取れないから怖かったですが、手足が縛られるような状態でお芝居をする経験はできないから、その分集中できた」と振り返った。
平野は「現地でアイヌの方にも言語や技術、所作などをご指導いただき撮影に挑んでいた。毎晩、アイヌの方とも呑んでいたし、本当に心が通じ合って、作品にも投影できたのではないか」と語る。
映画初出演の佐々木は「とても意義のある作品に出演できると感じて、アイヌ役のオーディションに挑戦しました。共演者さんがわからない中、抜擢していただいて、映画のスケールが大きくなるにつれて、大御所の方がいることがわかり。私は、初めてのお芝居で大御所の方や第一線で活躍している役者の方々と共演でき、プライベートな時間も過ごせたことは貴重な経験でした」と打ち明けた。


和田は「キャストは若手からベテランまで揃っていますが、気づいたら、僕は45歳。若手ではないんですよ。僕はずっと平野のおじさんとずっと飲んでいたというのが結構苦痛でした(笑)」と吐露。平野はそれに対し、「いやいやいや、楽しかったでしょ!」とツッコミを入れ、共演者同志の和気藹々としたコミュニケーションを見せた。

寛一郎 © 映画「シサム」製作委員会 © 2024 YBK3

映画『シサㇺ』は北海道白糠町の大自然の中で大規模なロケを敢行、話題は撮影時の話に。

中尾監督は「本州にいるのとは、風景、植物、空気の色などぜんぜん違う。一番印象的なのは『霧』なんです。戦闘シーンでいきなり『ふわぁ』と霧が海から広がるなど、神がかった撮影が続いた」と感動を覚えたという。
寛一郎が「先ほども和田さんが仰っていましたが、毎日白糠町の方々とご飯を食べ、毎晩(お酒を)呑んでました。」とエピソードを明かすと、和田はすかさず「遊んでいたわけではないんですよ!! 僕たちの栄養面などを裏からサポートしてくれたのは、居酒屋のお父さん、お母さん。」と、感謝を述べた。そこで撮休の話になると「僕(和田)の趣味がゴルフですが、共演者の中に経験者がおらず…。(白糠町でゴルフ仲間を探したら)居酒屋の大将と、漁師、市役所の方と初めましての方と一緒に3日間連続でゴルフへ行き、とても楽しかったですっ!」と和田は思い出を振り返り、制作人と地元民の和気藹々とした雰囲気を感じさせた。

最後に寛一郎は「この作品は過去の物事だけではなく、今日に通じるいろんな問題が詰まっている作品です。そして、僕らは解決策を模索し、未来へ提示していく義務がある」と、熱い思いを語った。
中尾監督は「映画つくりは平和じゃないと創れないです。まず、創れたということにも幸せを感じております。コロナ禍や大きな地震など、世の中で大変なことがたくさんあり、製作もかなり難航しました。こうして完成し、みなさんに観ていただける、この日だけでもとても充実しております。」と述懐した。筆者はこの作品にも通じるメッセージと捉え印象強かった。

© 映画「シサム」製作委員会

映画『シサㇺ』
TOHOシネマズ すすきの、札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌、サツゲキのほか
旭川、小樽、江別、釧路、北見、苫小牧、室蘭、函館、帯広、稚内で絶賛公開中。

公式サイト

Writer/Edit|矢武企画(キャプテン・ポップコーン)
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和田正人 © 映画「シサム」製作委員会 © 2024 YBK3
平野貴大 © 映画「シサム」製作委員会 © 2024 YBK3
佐々木ゆか © 映画「シサム」製作委員会 © 2024 YBK3
中尾浩之監督 © 映画「シサム」製作委員会 © 2024 YBK3
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